「適応障害」という診断名は、たとえばうつ病のようには病気のイメージがわきにくいものです。しかし、実は現代社会とは切っても切れない診断名なのです。というのも、その診断基準には〜明確なストレス因子に反応して情緒面または行動 …
うつ病と言えば皆さんは、憂鬱な気分や意欲・思考力の低下といった精神的な症状をお考えでしょう。ところが、うつ病には精神的な症状だけでなく、身体のだるさ、便秘、食欲低下、体重減少、不眠、性欲低下、身体のいろいろな場所の痛みな …
パニック障害という病気があります。突然おこる動悸、息切れや浅い呼吸、手足のしびれや発汗、「死ぬのではないか」という恐怖感などを主な症状(これをパニック発作と呼びます)とする病気です。この発作が頻発するようになると、「また …
平成24年7月、日本うつ病学会にて初めて、うつ病治療に関して安易な診断・投薬治療に対する自制を促す指針が出されました。いわゆる「うつ病」と診断される方がすでに100万人を超えるとともに、うつ病治療にやや混乱のあることが …
うつ病の方を励ますことは控えましょうという理解は、近頃比較的共有されてきたように思います。「励ます」というのは、辞書によれば「気力をはげしくさせる」、あるいは「努めさせ、精を出させる」とあり、その意味ではうつ病の方を励 …
こころに関して相談することを考えたとき、精神科と心療内科の選択に迷われることがあるのではないでしょうか。そのとらえ方をしるします。 現代医学において、こころの在り処は脳であると考えられています。基本的に精神医学では、 …