心の丸窓(17)
ストレスと心の抵抗力

☞「心の丸窓」は心の杜の医師・心理師による心の診療に関するコラムです。

  師走のあわただしさは、私たちの心をざわめかせます。これも一種のストレスといえます。また、年末年始のにぎわいに気持ちが乗れない人にとっては、まわりの華やかさもストレスかもしれません。

  このようにストレスとは日常のあちこちにあるものです。心が健康であれば、少々のストレスには持ちこたえ、自然に回復します。しかし、強度の強いストレス
や、長期に続くストレスにさらされると、人の心は弾力性を失い、しばしば不眠や不安、体調不良など何らかの症状が生じてきます。こうしてストレスに起因す る心の障害というものが現れるのです。心の丸窓(6)(12)

  このような場合、まわりからの刺激の影響だけでなく、その方がどんな刺激に抵抗力が弱かったり強かったりするのか理解していくことも重要です。この点にご
本人がすでに気づいている場合も、気づかずに過ごしている場合もあります。繰り返しストレスに反応する症状を経験する方で、ご自身の内面を深く知りたいと いうお気持ちをお持ちでしたら、カウンセリング・精神療法について精神科でお尋ねになってみてはいかがでしょうか。

(風蘭 記)